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麻疹について
麻疹の症状
麻疹ウイルスの空気感染によって起こります。最初、咳がひどく、目やにも出ます。38~39℃の熱が3~4日続き、一時解熱後、再び39℃以上の熱が出始め、一緒に全身に細かな赤い発疹が出現します(一時解熱したときに、口腔内に細かな発疹が見られ、これをコプリック斑といいます)。熱は3~4日続き、赤い発疹は色素沈着を残し次第に消えていきます。肺炎や中耳炎、脳炎も起こすことがあります。熱が出ている期間が長く、咳も多く、なかなかつらい病気です。
ワクチンを接種していてもかかる?
今発症している方たちの(特に10歳代後半から20歳代)の半数以上が、麻疹ワクチンの接種歴がある方々です。ワクチン接種歴があっても、年数がたつうちに免疫が低下してしまい、うつってしまうのです。しかも、ワクチン接種歴のある方が麻疹を発症する場合、上記のような典型的な経過を取りません。これを「修飾麻疹」と呼んでいますが、臨床症状のみでは確定診断はつけられないことが多く、血液検査の結果を待たねばならぬこともしばしばです。結果が出るまでの4~5日間は、流行の蔓延を防ぐため、自宅待機としていただかなくてはなりません。
麻疹風疹混合(MR)ワクチン定期接種の追加について
より良い免疫をつける目的で、平成18年6月より、年長児(5~6歳児)に麻疹風疹混合(MR)ワクチンの追加投与がなされるようになりました。自由診療となってしまいますが、大学や職場での感染を防ぎ、また自らが感染源となってしまわないよう、麻疹の抗体価の測定し、もし抗体が低ければワクチンの接種をご検討ください。